世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

オランダでお医者さんにかかる(1)

 国外で生活を始めると自分の経験と見てきたことと、新しい経験の比較になります。●●国の雰囲気は――――といった全体の雰囲気から、細部として生活の中で経験する決まりごと、ゴミの出し方、水道の水を飲んでも安全で、それはどういう理由からそういうことが起こっているのか、など雑学の域を出ないであろうことを知っても、そういう切れ端のような情報を集めてグフフ(*´艸`*)
と喜ぶわけです。嗚呼これぞ、海外生活の醍醐味ってw

こういうスタンスでいるとちょっとしたイベントもかなり楽しいものになります。なんせ、経験とその経験から学んだ雑学・生活術などが蓄積されるわけですからwそう、時には病院だって。。。

 ここ2〜3日腰痛のため病院に行くことになりました。痛さのため睡眠不足になり、「すぐに良くなるだろう」という楽観的で何ら根拠のない憶測は見事覆されました。腰痛、吐き気、おまけに発熱までになり、オランダまで来て病院に掛かりたくないと思いつつも仕方がない状況でした。オランダではホームドクターなる人がおり、その人の推薦状なしにはいきなり大きな病院に行ってみてもらうことは出来ないことになっています。勿論、緊急の時は除きますけどね。原則に則り、ホームドクターへのアポ取り、今すぐに受信したい旨を熱烈アピールするため受話器をとり、電話。

 意気込みとはうらはらになんと、誰も電話にで、でない!!番号間違えた?ウェブサイトを調べるとやっぱりそのかけた番号であっています。あれ?再度かけ直すものの誰もでません。平日の午後2時に誰もいないってどういうこった!・・・でよくよくウェブサイトを読むと外来予約は午後1時半までで、それ以外は緊急外来受付となっているではないか。1時半で受付を区切ってしまうって、早すぎですわ。

 こっちはすごい痛いのだから、緊急でOK。と、緊急外来の電話に繋ぎます。

オペレーター「●●●クリニックです。」(ちなみにオランダ語
私「容態が悪いので先生のアポをすぐにとって、今日病院に掛かりたいです」(直球)
オペレーター「ここは緊急の受付なのですがどうしましたか?」
私「昨晩から腰が痛くて眠れないほどです。その痛みが背中の上の方にも広がっています。・・・」容態の説明。。。
オペレーター「では、パラセタモールをとりあえず痛み止めとして飲んで、様子を見ましょう」

私「パラセタモール・・・・え、今日はかかれないのですか?」
今日の予約が怪しくなってきたので、とにかく容態を更に説明すること10分。
しかし、

オペレーター「それでは明日の9時半に予約を入れておきますね」
え、明日・・・

ガッカリに追い討ちをかけるように
オペレーター「もし、容態がよくなったらキャンセルの電話を8時半までにくださいね。その時また相談しましょう」
とまで。

来て欲しくないのですか〜。

私は今日にもめちゃくちゃ行きたいのに!!

・・・

嗚呼、無情。


しかし、スウェーデンの民間医療調査機関ヘルス・コンシューマー・パワーハウス(HCP)が2008年11月に発表した「Euro Health Consumer Index 2008」で、この医療の仕組みは欧州でナンバーワンの評価を得ているとのこと。

そんな、わたしがこんなに痛みに悶えているのに、平気で翌日予約を入れるような仕組みのどこがいいんだーーー。ヽ(`Д´)ノ

6項目で医療の質を患者目線で評価するらしいのだが、ITの活用状況(カルテの共有、病院情報公開。。)治療・予防の供給量、で高い評価を受けていました。

患者目線の評価もさることながら、オランダの医療保険システムを研究し、その効率性と実質を評価する声も聞かれます。
オランダの公的医療保険制度は、1年を超える入院サービス等の医療サービスが介護保険制度でカバーされることから、公的医療保険制度という場合に、医療・介護を含めたものを意味することが多い。オランダの医療・介護保険には、3つの区分(Compartment)があります。“Compartment(C) 1”は、1年以上の入院医療、介護等、治療、療養に比較的長期間を必要とする疾患、症状を中心としてカバーする公的介護保険。“C2”は、治療を中心とした短期の医療費をカバーする公的医療保険。そしてC3は、“C1”、“C2”の公的保険でカバーされない自由診療に当たるサービスをカバーしている保険。
C1とC2は、老いも若きも国民すべてが加入する国民皆保険、勿論強制加入です。C2はその中でも、①被用者、自営業者の中で、所得が一定水準以下の人を健康保険法で規定して、健康保険に加入させ②被用者、自営業者の中でも所得が一定水準を超える人は、医療保険アクセス法1986による私的医療保険に、公務員はそれようの保険と従来、私的医療保険でカバーされていた人の中で、一定所得水準以下の自営業者、退職した高齢者など病気のリスクの高い人を健康保険(ZFW)でカバーすることにしたらしいのだ。そう言う意味で保険の一元化をある種達成したと言えるのではないでしょうか・・

けど、皆保険と言われつつ未払の問題もあるとのこと。全て順調ではないのですね。

しかし、システムはわかったけど、早く診療してください。腰痛いっす。