世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

マニラでの生活のコツ(2)−宿泊先を探す編−

 マニラ滞在で気になるのは滞在先。短期にせよ長期にせよ安全、快適、お手頃な値段の滞在先を見つけたいものです。お値段が高くてOKであれば、ある種宿探しは困らないと思うので、安くそして、安全に考慮する宿探し情報を特に初フィリピン、あるいはフィリピン数回目の方にシェアしたいと思います。

[短期滞在の場合]
 マニラは、怖い場所。そう思われてしまっています。住んでみた経験からするとそれほど危険!というわけではありませんでしたが勿論、絶対安全とはいえず、外務省渡航関連情報、海外安全ホームページではいつも注意を呼びかけています。
 外国人が巻き込まれるであろう犯罪や事件の種類は軽微な犯罪、すり、置き引きから、詐欺、誘拐、自然災害に巻き込まれる。先日、旦那の故郷の活火山マヨン山に登山中の外国人登山客が火山の噴火に巻き込まれ5名の死亡が確認された他、負傷者多数というニュースがありました。油断はできません。程よい緊張感を持つこと、現地のニュースをアップデートすることが大切だと感じます。

短期滞在のオプションは、基本地球の歩き方ロンリープラネットなどを参考にするといいと思いますが、一応以下に上げるとこのようになります。
①ホテル/ホステル/イン
NGOが運営する宿
③友人宅
④カウチサーフィン
ノマドシェア

①ホテル/ホステル/イン
[場所選び]
滞在目的によって宿泊場所が変わりますが、マニラ市マラテ・エルミタなどの繁華街にあるホテル/ホステル/インはよほど立地上の利点がない限りはおススメしません。怪しい人にあう確立も高くなるでしょう。
ケース1:友人がその地域で食事をしていたら、パスポート・現金をなくして困っているという外人に会いました。優しい友人はそんなに困っているならと、ホテルの部屋をシェアし、パスポートの再発行のためのお金を貸してあげたそうです。で、その人は勿論お金を持ってどろん(ーー;)友人は、大使館に届け出るも泣き寝入りするしかありませんでした。こういうケースに皆が合うわけではありません、念のため。
マニラは電車が通っておりますので、その電車の駅や幹線道路などから近いというのも選ぶポイントになると思います。
マカティ:ビジネス・商業地区。電車の駅から遠くなりますが、タクシーがつかまりやすく、空港からも近いです。
ケソン市:空港からタクシーで1時間から1時間半かかりますが、

コンドミニアムの部屋の一室を開放している場合があります。

NGOが運営する宿
 ケソン市にあるisisというNGOのビルは数が限られていますが、宿泊施設が整っています。isisでの宿泊は門限付きですが、食事も用意してくれます。何より、フィリピンの典型的な木造作りの建造物です。また大学構内にある建物で、NGOが管理する場所があります。アテネオデマニラ大学のISOでは、研究者などが短期で滞在できるようになっています。お値段は1,500〜3,000円程を見ておいたら良いと思います。
このオプションは私のお気に入りですが、タクシーで向かうときは運転手さんがうまく見つけられない場合もあります。ですので、住所の他に目立つ建物の有無などを予約時に聞いておくのもポイントです。

③友人宅
 フィリピンに友人がいるのでしたら、安心ですね(^_^;)ただ、立地は聞いたほうがよいでしょう。

④カウチサーフィン
 カウチサーフィンに登録しているメンバーの家に泊まる仕組みで、現在130万ほどの会員がいるとか。私自身、他国への旅時に、一つのオプションとして考えてみるのもいいかもしれないと思う今日このごろです。

ノマドシェア
 マニラのノマドシェアは短期滞在なら一泊素泊まり500ペソ(約1000円)から利用できるシェアハウス。友人がマニラ滞在に利用していました。

[中長期滞在の場合]
 これはホテルに宿泊するよりはどこか月単位で場所を借りたほうが安く済みそうです。
短期滞在の場所を拠点にして以下のオプションから場所を探せるのではないでしょうか。
学生寮
コンドミニアム
③個人民家の一室を借りる

学生寮
 滞在が勉強目的でない場合も、空きがある学生寮に受け入れてもらえる可能性があります。ただ、学生寮の契約は最短で半年契約というのが殆ど。そして、半年にみたない場合は、半年分払えと言われることがただあります。私の知る学生寮は短期の滞在もOK。そういった場所がいくつかありますが、探すのに困難かつ、いつも人気です。
値段は一ヶ月、3,000〜10,000ペソほどです。安い場合はお部屋のシェアという場合もあります。

コンドミニアム
 コンドミニアムの管理オフィスに訪れて交渉です。上記のように半年、1年という契約がほとんどですが、大学に近い場所になると中長期滞在を受け入れてくれる場所があります。コンドミニアム、家具付きで8,000〜20,000ペソ程です。20,000ペソもするのはお部屋がいくつかある場合です。友人とシェアして住むというのも利点があります。

③個人民家の一室を借りる
 街中を歩いていると電信柱に住居者募集の張り紙、あるいは軒先に貼っている場合があります。フィリピンの一般的なお宅の様子を知ることができる、またそういう家の場合はフィリピン人でお勤めをしている人がお部屋をかりていることもあるので、友達になってフィリピンの文化にどっぷりという楽しみ方もありおススメですが、交渉力と現地の金銭感覚が必要です。初めに①月の寮費がいくらで、それには何が含まれているのか②出るときにはいつまでに知らせなければならないのかは必ず聞くべきです。ちなみに①はパソコン一台の持ち込みにつき100〜200ペソの加算、携帯の充電に100ペソ加算など細かいメニューがあることもしばしばです。日本円で4、500円の加算ですが、あとから要求されるというのは気分が悪いものです。ちなみに4、500円の加算に何が変わるのかと思われるかもしれませんが、電気代が高いフィリピンでは月の電気代の支払いに大いに足しになります。

全体的に
 ドアの鍵がしっかり掛かるのかを確認すること。壊れている、締りが悪い場合は部屋を交換してもらうように交渉すること。
交渉の際、一歩も譲らない気持ちと毅然とした態度が大切だけど、高飛車には決して頼まないこと。フィリピン人は親切・そして人間関係を非常に大切にするひとたちですので、本当に困っている・鍵がかからなくて心配している様子を伝えれば、協力してくれます。ただ、高飛車・高圧的に頼んでしまえば、その人間関係も築けません。権利を主張する以前に、地元の文化に即してアプローチする方法をおススメしたいです。※何度となく強く言いすぎて話がこじれた−などの失敗談をきいています。
 あと、当たり前ですが部屋に貴重品を置いておかない。友人がバックパックの底に隠しておいた現金が盗まれました。ホテルにセーフティボックスがある場合は預けるのがよいです。セーフティボックスがない場所は個人管理となりますが、持ち運びの際はスリ・置き引き注意です(置き引き犯行の鮮やかさがyoutubeにアップロードされたのを見たことがあります)。

 フィリピンは、タイなどのようにほかの国と地続きではないために「フィリピンに行く」ということを目的としない限りは、行く機会がなかなかない国です。然し、近年フィリピンの語学留学ブームなどがあり、学生さんの渡比が増えました。語学の他にも見所盛りだくさんのフィリピン、是非長短期の旅行のオプションに♬