世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

年明けの惨事

 オランダで、花火と共に開けた2013年でした。通常静まり返っている住宅地なだけに爆音にビビリまくりでしたが、フィリピンの年明けよりはずっと平和なような気がします。フィリピンで年末年始は怖くて外を歩けません。花火や爆竹をやるのは、悪い霊を追い払うといった信心から来ているようですが、悪い霊よりも人間が怖がって逃げます。

 フィリピンでは年明けのカウントダウンを祝うため花火を購入して楽しむ家庭が結構な数存在します。そして、プロの花火師が上げるような大玉花火も街中の路地のいたるところから打ち上がり、同時に爆竹そして銃声が鳴り止みません。何が何の音か分からぬ程の盛り上がりを見せます。

 年末から年始にかけて毎年、花火や発砲事件での負傷者死亡者が絶えず、病院の救急外来が忙しくなるのもこの時期のかなり残念な“風物詩”となっています。

 花火爆竹関連の負傷者は12月21日〜1月1日の時点で413人、その半数は子ども。更に2日朝の時点では696人が負傷したと報告されています。この人数は病院で治療を受けたデータをもとにしているため、実数はもっと多いはずです。子どもが流れ弾にあたって死亡するという痛ましい事件も有り、年始早々悲しい事件が報道されました。(7歳の女児、流れ弾に当たり死亡)誰が銃を撃ちまくるのかというと、圧倒的に不法所持の銃の所有者であると言われています。ただ、時に警備員や警察などの銃の法的には許される所有者が酔っ払って銃を発砲するというかなり迷惑なことがあるようです。そんな警備員と警察はクビにしてしまえと思いますが、ニュースでは、警察の銃口にシールが貼られて誰が発砲したか、わかるようにしたとか。わかってどうるのかは不明です。信頼されてない警察にトホホなところもありながら、銃の不法所持者とそれを許してしまう法社会制度にも泣けてきます。
 抜け穴だらけの制度のため、個人で細心の注意が必要ではないでしょうか。こんな話があります、友人が年始に家に戻るとベットが明らかに銃弾が貫いた跡があり、いつもの時間に寝ていたら、寝ているうちに流れ弾に当たりそのまま永遠の眠りについていたであろうとのこと。年末は密集地にいない、住宅が密集している場所に住まざる得ない場合は、なるべく窓際に立たない、銃弾はどこから降ってくるのかわかりませんが。。。(ーー;)という注意が必要でしょう。

 銃の流れ弾にもビビリまますが(ーー;)爆竹はもっと多くの場所で見かけられて日本のものと比べて威力が強くて、ビビるなんてもんじゃないです。禁止されている爆竹の一つグッバイフィリピンという三角形の爆竹、お値段は300ペソ(600円)ほどですが、その威力は爆竹の上にセットされたスイカが粉々に砕かれてしまうほど。スイカなんてすぐ壊れちゃうじゃないかってツッコミはあるかもですが、映像などを観ているともう、武器としか言えません!殺傷能力十分です。グッバイユニバースなる爆竹もあるとか。この銀河・宇宙からもおさらばしたくなる威力のようです。

 警察は年末年始警戒を強めているそうです。この毎年の警戒というのは警察のアリバイ工作のように感じられてしまうというのはちょっと意地悪な言い方かもしれませんが(ーー;)そう思ってしまいます。私に言わせるとあまり死傷者数に変化がない。前年に比べて●%負傷者が減ったのはキャンペーンの御蔭ということが言われているが、死者が出る新年のお祝いなんてゴメンだね。
売る人もいるから買うのであるので、作って売る人をもっとしっかり取り締まらないとねぇ。銃の不法所持、不法爆竹の所持の厳罰化。日本で飲酒運転の厳罰化を行ったら、飲酒絡みの事故が減ったというが、何分フィリピン。処罰の対象になっても法の抜け穴がすぐできそうでなんとも。しかし、新年のバカ騒ぎの死傷者とは遺族は泣いても泣ききれないでしょう。