世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

元日にサイクリング

 元日の寒い時期に川に飛び込む行事があると聞き、ちょっとすました感じのオランダ人男子(女子も参加しています)の男気wが見たいと思い、会場まで自転車を走らせました。

▲これは2011年の映像。今晩のニュースで今日のダイビングの様子が見れるそうです。 
 小雨の中、自転車道をどこまでも行くと見えてきたのが放牧地と半分川に沈んだ土地。旦那によると、川に沈んでいる場所は川の水量が増えた時に川の水が向かう場所で、これによって住宅地への水の浸入を防いでいるのだとか。川の水位が低い時は歩いたり、放牧もできるようです。それにしてもそんな水際におうちが建っていて、私は思わず心配になってしまいます。

 オランダの英語名はNetherlands、オランダ語のNederland「低地の国」の意味から来ているそうです。オランダの国土の27%以下が海面以下の低さにあり、そこに人口の60%ほどの人が住んでいます。何世紀にもわたって洪水と闘かった歴史があり、「締め切り大堤防」と言われる世界最大の大堤防を作り、アイセル湖と北海を区切り淡水化し水位を下げ、洪水を防ぐことに成功したそうです。そこが最大の堤防ですが、国の至るところに水が国土に侵入してこない仕組みが見れます。「世界は神によって創られたが、オランダはオランダ人によって創られた」という言葉を思い出します。おそるべし、オランダ人。

 土手道を行けども行けども一向にイベント会場らしきものは見えてこないのです。家から自転車を漕ぎ始めて40分。二人共、イベント見学もいいけどサイクリングでいいかぁという気分になってきて、サイクリングを楽しむことに。
 川の方から吹いてくる強い風に押されて重くなるペダルを一生懸命漕ぎながら、自転車から写真をパチリ、パチリ(危ないので真似しないように)。鳥の群れが何かに驚き、一斉にざあぁぁと飛び立っていき、四方八方に散ったかに見えた鳥たちがグループを作り、横一列になって風に乗って高く飛び立っていくのが遠くにみえます。また地上に目をやると、羊やポニー、牛たちがのんびり草を食んでいます。
 
 寒空のダイビングは見れなかったけど、元日サイクリングを楽しみました。