世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

入国管理局との戦い

 フィリピン滞在は楽しいものでしたが、唯一の苦手な場所は入国管理局でした。
「でした」とするのは過去形。今はだいぶ整備されており、手続きもわかりやすくなりました。

 私が始めてフィリピンに足を踏み入れたのは2006年。仕事の関係で長期滞在することになりました。勿論大企業に勤務という立場ではないため、ビザの更新なども全て自分で行います。

 滞在地はケソン市。メトロマニラの北部、マニラの国際空港から車で混んでいなければ1時間以内に到着出来る場所に住み、入国管理局はそこから車で1時間、公共の交通機関で2時間という場所にありました。

 日本国籍の方の観光ビザの更新は最初の3週間はビザなし滞在可で、その後は38日間の更新。その後は最大2ヶ月づつのビザの更新となります。他にもワーキングビザ、学生ビザなど様々ですが、手続きの面倒くささはどれも大なり小なりあります。

 私の初めてのビザ更新。窓口に並び私の番になると、担当のおばちゃんが個人の携帯でいきなり長々話を始めました。話している様子を聞くと、仕事の内容ではありません。待つこと5〜10分、ようやく書類を提出、次に行かねばならない窓口を顎で指すわけです。

 少々(##゚Д゚)イラっ

 それからしばらくしてまた入国管理局に行くことに、態度は同じ・・・

 またしても・・(`・ω・´)イラ

 三回目だったでしょうか?100%あちらの誤りで、以前のレシートを持ってこないとビザを発行しないと言われました。手違いは、本来担当者のサインが入るべきところが向こうの怠慢で入っていない訳です。この誤りは前の回ビザの手続きで窓口を訪れた際に「これでいいのか?」と聞いて、軽くあしらわれた件でした。

 ヽ(`Д´)ノあああああ
 怒り爆発。

 しかし、怒ってはいけません。

 ここで怒ったら、入国管理局が悪かろうがなんだろうが、対応してもらえなくなります。
で、ここでできることは・・・「よくわからない外国人」を演じること。
私はよくわからない〜とっても困っているのというフリ。内心は「お前のミスだろ。とっとと非を認めて、早くビザを発給しなさい!ここで話が通らないなら、お前らの責任者出せ!」なんですが、あくまで困っているの〜という演技。
 そうすると、自ずと責任者が出てきて「いや〜ごめんね♪」となるわけです。おまけとして、担当の方が電話番号をくれて「“困ったこと”があったら電話しておいで」と言われました。本当に助けてくれるのか?と思い害が無い程度のことをお願いしたことがありましたが、気持ちよく引き受けてくれました。
しかし、理由はなんにせよ、こういう個人の裁量で規則を無視して頼み事を聞いてあげてやってあげるのが汚職につながるんよねって思った次第です。

 今は、入国管理局は整備され、電子掲示板での案内なども出ており、ウィンドウも全てガラス張りになり、クリーンなイメージです。横柄な職員さんもいないようだし、もう、彼らとは戦わなくていいんだぁ。。。とホッしたいところ、しかし新しくなった入国管理局でもやっぱりミスが。私が申請した2ヶ月のビザが何故か1ヶ月のみの更新に・・・で、修正を依頼したりして、やっぱり油断はできないわけです。

 入国管理局が苦手という人にしばしば会います。いうことが統一していなかったり、いろいろあって喧嘩をした人もいるようです。
 
 横柄なのは現地職員なのか、ビザを申請に来る外国人なのか?

 恐らく両方なのでしょうが、新しくなった入管では、後者のほうがよく見るような気がします。職員に罵声を浴びせる●●●●人のおじさんなどを見て、ゲンナリする思いがしたのを覚えています。国が違えば、システムも違う。もちろん、それが体制的腐敗につながっているのであれば批判すべきでしょうが、違いには忍耐が必要ということを一部の外国人の方は忘れているようです。罵声はいけませんよね。
 
 ここオランダでは少なくとも入管と戦わずして、滞在ビザを手にしました。ビバ、オランダ。しかし、私は油断はしてませんよ(笑)