世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

イエスキリストの十字架にかかるまでの歩みを辿る

 今日は聖週間(イースター:イエスが十字架にかかり3日後に蘇る)までの40日始めの金曜日として、教会でWay of the Cross(十字架までの道)という祈りがありました。先日の灰の水曜日に次ぐ宗教的な催しです。フィリピンでは日曜日の礼拝の前に行われることが多いようです。
 英語ではWay of the Crossと言うそうですが、ラテン語ではVia Dolorosa「苦難の道」とも言われます。昔テレビの「知ってるつもり」最終回のイエスキリストの特集で映し出されたイスラエルのVia Dolorosaの映像が思い出されます。新約聖書の四つの福音書の記述やキリスト教の伝承などから想定されるイエス・キリストが最後に歩んだとされる道で、14の場所が指定されています。14の場所はすべて訪れることが出来る場所にはないもののイスラエルの観光名所の一つとなっていると同時に、クリスチャンにとっては罪の贖いを求めるための巡礼の地です。

1 死刑判決を受ける
2 十字架を背負わされる
3 十字架の重みで倒れる
4 母マリアが十字架を背負ったイエスに出会う
5 キレネ人シモンがイエスに替わって十字架を背負わされる
6 ヴェロニカ(イエスによって難病が癒えた女性)がイエスの顔を拭く 
7 十字架の重みで倒れる(2度目)
8 悲しむ女性たちを慰める
9 十字架の重みで倒れる(3度目)
10 衣を脱がされる
11 十字架に架けられる
12 十字架上で息を引き取る
13 アリマタヤのヨセフ、イエスの遺体を引き取る
14 埋葬される

 イスラエルの実際イエスキリストがたどった道辿りたいというのはイスラムの人たちにとって一生に一度メッカを訪れそこに滞在したいという宗教的な情熱に似たものがあると感じます。
 
 イスラエルは訪問には難しい場所のため、教会のなかで象徴的に足あとを辿ります。カトリックの教会の壁を見ると上記14箇所を記す絵が描かれています。神父さんと一緒に各ステーションに由来する聖書の一節をよみ、祈りを捧げて14箇所をめぐります。