世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

今何をするのかで、未来が変わる− ※某英会話教室の宣伝じゃないですよ(ーー;)

 今何をするのかで、未来が変わる。

 何にも当てはまるこのフレーズ。気がつけば、某英会話教室の宣伝もこんな文句だったような気がします。今何をするのかで、「日本の」未来が変わる。ということで、今日はこれをテーマに友人の準備したイベント手伝ってきました。

 イベントのタイトルは「ぬけがけワカモノ総選挙」。ひらがなとカタカナの表記が何とも脱力感を誘いますが、それ故に気張らなくてよいということでしょうか。

 このイベントで、選挙の模擬投票を行うのですが、ただ投票するというのではなくて、各政党のマニフェストに関して、「労働・雇用」「社会保障と税」「若者の政治参画」などの分野で若者にとってどうかを評価して、実際の政治家とともに議論した上で、実際に若者に投票してもらうというものでした。

 今回登壇して下さった議員さんは、西田まこと氏(公明党)と柿沢未途氏(みんなの党)のおふたり。選挙戦加熱する中で時間を割いてきてくださり、とりわけ社会保障の部分を熱心に説明され、会場からの質問にも一つ一つ答えておられました。

 運営委員さん、他にもお声がけされたようでしたが、こられたのはそのお二人だったとのことでした。日本では選挙の街頭演説以外でなかなか議員さんに疑問をぶつけて、答えてもらう場があまりない(少なくとも私にはそう感じる)ため参加したワカモノにとっては刺激と学びの多い時間となったように思います。参加学生に感想を聞いたところ、「(あまり知らなかったので)勉強になった。」「投票の時の参考になる」とのことでした。

 今回のモデレーターは『若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来』で有名な城繁幸さん。私はつい最近の著書『若者を殺すのは誰か?』を読んで大いに頷いてしまったため、議員さんの発言もそうだけど、主催団体のひとつで、城さんが関わるワカモノ・マニフェスト策定委員会各党のマニュフェスト評価が大変気になりました。

若者を殺すのは誰か? (扶桑社新書)

若者を殺すのは誰か? (扶桑社新書)

 城さん、そしてワカマニ、話題がタイムリーであるためか、主要なマスコミは取材に来ていました。8社程はこられていたでしょうか。

▲イベント終了後学生、関係者にインタビューする各マスコミ関係者

ディスカッションの前に城さんは会場に聞きます。
 選挙時の私たちの関心はなんでしょうか。
(1) 原発
(2) 憲法改正
(3) 雇用
(4) 社会保障

 私は全てに手を挙げてしまいました。2については平和学を学んだものが故です。特に国軍の創設、なおかつ貧困の問題とリンクしているからです。会場では3、4について多く手が上がりました。
 しかし、各党のマニュフェストでは1、2の問題の方が比重が高く論じられており、国民の関心について議員さんがあまり吸い上げていないということが浮き彫りになりました。
 ワカモノマニュフェスト(通称ワカマニ)、示唆に富んだ内でありますので選挙の前に一読、おススメします。「労働・雇用」「社会保障と税」「若者の政治参画」とその中で更に多くが掲げられていましたが、わたしが特に注目したのは以下。

−全労働者対象の正就職訓練と雇用保険のセット
−新卒一括採用の廃止
−若者参画基本法の策定
−子育ての社会化

 2番目にあげたところから変えていって欲しいなぁというのが希望。就職予備校と化している大学が、本来の姿に戻るためには、もっと根本的に大学の枠組みを強いては教育そのものを変えないといけないでしょう、きっと。大学の前、高校そして中学。受験のための勉強はいいけど、結局受験に「勝つ」ためには予備校や塾通い。しかし、それらに通えない学生は取りこぼされちゃいますね。良い学校に入れない=主流から外れていく可能性が大きくなる。乱暴な論理ですが、持てる人が固定化されて、持たない人が益々困っていく、更にはちょっとつまずいたことが後で取り返しのつかないようなことになる(実際はそんなことってないハズだけどね。)こういうリベンジの効かない世の中ってある種刷り込まれていくのだろうなと一人暗澹たる思いがしました。だって、新卒で入社できなかったら、“きちんとした(社会保障がしっかりしている会社)”に入れる可能性がぐんと低くなって、経済的安定が約束されなくなりますから。これ、なんとかしないとね。そのためにも雇用の流動化。過剰な労働者の保護はやめること。これって強者の理論なのでは?だから、それと合わせての保証をする。

 イベントでしばし、シルバーデモクラシー、つまりご年配の方が力を持つ、発言力を持つ政治、という言葉を聞きました。これからはユースデモクラシーを推進していかないと、結局これまで同様に将来につけを先送りされる結果になること必須。人口比で考えるとワカモノの数そんなに多くないから、年代別で選挙の実施などが日本でも行われるといいですね。政治家先生方も“シルバー”よりの政策のみを重点におかず、バランスの取れた政策提案をされるだろうから。

 今するべきことは、責任ある投票。“何となく”で投票した結果、“誰か”が選ばれて、その“誰か”私たちにとって重要な政策を決定する。自分の力の及ばないことだから、決まった結果に順応したらいいなどと考えていたらきっと日本に未来はないでしょう。

▲模擬投票の投票用紙

▲集計中。。。さて、結果は?

 Let's check 各党のマニュフェスト。

 そして、有権者である私たちは選挙後はそれがどれくらい達成されたかを見て、つつかないといけない。「選挙前の約束が果たされていないではないか」と。


 あ、在外選挙の手続き早くしなくちゃ。