世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

フィリピンに少年兵はいるのですか?


これはTシャツの写真です。
 
先日所用で某所にお邪魔してきました。その場所は銃器をもったたくさんの人たちに守られていました。その時に仕事の同僚はこのTシャツを意図的にかそれとも偶然にか着てきてました。銃器をもった若者にニコニコして近づいて、何やら話をしていました。銃器を持っていたのは少年兵であるかは定かではありませんでしたが、若く見えたのは事実。それに対して同僚が意図してやっているのかはわかりませんが…(汗)

 フィリピンに少年兵っているんですか?と聞かれます。

 “まだ”会ったことはありませんが、「いる」と聞いています。

 1-2年前のことになりますがフィリピン国軍(Armed Forces of the Philippines; AFP)と反政府勢力が戦闘に少年兵を募集し虐殺、性虐待、暴力に晒されているというUNのレポートの発表がありました。

 UN安全保障理事会に報告されたUNの子ども、軍事紛争のレポートではthe Secretary-General to the Security Council (A/65/820-S/2011/250))、モロイスラム解放戦線(Moro Islamic Liberation Front、MILF)、アルカイダと連携したアブサヤプ(Abu Sayyaf)、共産主義の新人民軍( New People 's Army、NPA)などによって自行される子どもの権利侵害のケースが言及されています。

 研究者の友人がNPAの少年兵の現状を調べたそうです。NPAをはじめ他の武装グループでもそれらのコミュニティで育つ若者はそれなりの年齢になると銃器を手に持ちます。兵として育てられても外界から閉ざされた社会、少年兵という自覚はないそうです。地方へいくと、交通手段がほぼないような地形的にも隔絶された地域が存在します。友人のレポートがNPAのホセ・マリア・シソンさん(オランダに亡命中のNPAの偉い人)に読まれたそうです。彼は友人のレポートを全否認。そりゃ立場的にも否定しますわ。

Children and Armed Conflictのページには2010年にはフィリピン国軍(Armed Forces of the Philippines; AFP)と反政府勢力が戦闘に少年兵を募集し虐殺、性虐待、暴力に露出させているという記載があります。
 フィリピン国軍は、フィリピン国軍が、レポートが発表された前年(2009年)の北コタバド州で逮捕したMILF少年兵3人を虐待している報告書の内容が事実ではないと発表しする一方、MILFの平和交渉団は、UNのレポートは、政府の児童虐待の事実を十分に代弁しておらず、実態はもっと深刻だと伝えたそうです。1,2年前の状況と現在とはMILFと政府の関係も異なるわけですが、このやりとりを切り取ると両者泥仕合です。

 結局、そういう成り行きになるのですが、少年兵はいることがこれらの情報からもうかがえます。残念ながら。
 
 そういえば近頃、以下のような看板を見ます。Tシャツの柄ににていますよね?(禁止しているところだけ)

タバコを公の場所で吸ってはいけませんよということらしいのですが。。。コタバト市、タバコの規制の前に銃器とIEDの規制をしたほうがいいのでは?
だって、ここに来て数カ月銃とIEDを使った犯罪や事件が多いのだもの。