だって、バナナの国の人だから
日本人にフィリピンについてのイメージを聞くと、「フィリピンバナナ」という答えがほとんどでした。時に「フィリピンダンサー」とか、「小野田寛郎さん(フィリピン残留兵)*」、「若王子支店長*」とかちょっと通?な反応もありますが大半はバナナの国というイメージです。
以前バナナのことは熱く語らせていただきました。>>「バナナと日本とフィリピン」
最大のバナナ輸出国、フィリピン。そのフィリピンでも様々なところでバナナが食され、使われ、愛されています。「食べ方」はいろいろです。普通の食卓バナナ(日本に輸出されているものと地元でよく流通されているものとは異なります)となり、種類によっては蒸かしたバナナとしておかずとして調理されたり、砂糖でコーティングをされて、バナナキューとなり、春巻きの皮にくるんで揚げる トゥロンというお菓子になってミミリエンダ(おやつ)の時間を楽しみます。バナナの葉っぱは天然のお皿として使われます。結構大きいので、皆で一斉に食事をとるときなど、お皿代わりにひかれて、それにおかずやら、ご飯が盛られてふるまわれるときもあります。
ちなみにバナナは木ではなくて草です。成長が速いため、その葉っぱなどを使ってバナナペーパーなども作られたりします。また、フィリピンの民族衣装の一つ、バロンタガログはバナナの繊維で作られているものがあります。洋服がバナナで?そうです。バロンタガログ、バナナ繊維で作られたものは結構高いです。
ここまでよく食され、使われているバナナ。フィリピン人のバナナに対する愛を感じます。
バナナ愛はここミンダナオでも健在です。オフィスでの会議の合間、おなかがすくとバナナのおやつ。けど、ここのバナナ菓子はルソン島とはちょっと異なります。
それがこの写真。
グローブのようになっていますが、小ぶりのバナナに切れ目を入れて衣をつけて揚げたものです。カロリー高そ。
けど、二つも食べてしまいました。
それにしても近頃食い物ネタが多い気が…。飢えているわけではありませんが、仕事に直結しないニュートラルなネタとして、こういう方向に走るのでしょう。
小野田寛郎さん
日本の陸軍軍人。階級は陸軍少尉で情報将校。太平洋戦争終結から29年目にしてフィリピンルバング島から帰国を果たす。
若王子支店長
当時の三井物産マニラ支店長。1986年11月15日、マニラ郊外のゴルフ場からの帰りにフィリピン共産党の軍事組織、新人民軍(NPA)のメンバー5人に誘拐された。解放されたが、翌年病気のために死去。手塚治の「グリンゴ」はこの事件を題材について書かれたらしい。
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