世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

Peace Village Residential Experience DAY3- ミンダナオの和平への道(4)-

3日目、本日のスケジュールはフィリピン国旗についてセレモニー、ワークショップ(暴力によらないコミュニケーション)、サービスラーニング、コミュニティサービス、感謝祭。
 国旗のセレモニーは、フィリピン人としてのアイデンティティの確認のような儀式めいたことをします。参加者がフィリピンという国に思いを馳せて、そして国旗を胸に抱くわけです。なかには感極まって涙を流す人もいるようです。フィリピンでは行事を行うはじめは必ず国家の斉唱をおこない、公式行事には国旗が掲揚されています。それを考えるとさしたる不思議はないのですが、ミンダナオや一部のフィリピンでは、フィリピン人として自覚よりも諸ぞくする民族としての自覚が強い場合もあります。その人たちにフィリピン人としてのアイデンティティを強要しているとも捉えられると思いますが、計り知れないセンシティブなものを感じました。
 私はこれまで小学校、中学校、高校、大学に至るまで実はあまり多く日の丸(国旗としての意見は別れますが)が掲揚されている、国歌(これもまた色々と意見がありますが)を習ったり聞いたりしたことがありません。なので、そういう立場から見ると非常に奇異なようにも感じますが、ミンダナオもフィリピンの一部であるという事実から出発しているように思います。

午前中はワークショップの見学の前にラジオのインタビューに携帯電話で答え、またラジオ番組に出演させてもらい平和について!や私の卒業した国連平和大学についてもちょっと宣伝させてもらいました。うちの相方が平和とメディアの関係についてふれたら、堰を切ったようにラジオのMCがずっと喋りっぱなし(笑)という場面もありましたが。。
メディアと言えば、フィリピン全国紙のInquirerの方も付きっきりで取材されておりました。メディアは紛争については取材をするけれども、平和については取材をしない。だから、自分が今回PVに参加して、自分で見たもの、感じたこと、そしてインタビューした内容を記事にすると意気込んでいました。そのInquirerの人もかつて紛争の国内避難民を経験されたことがあるとのこと。朝早くから、夜の遅い時間まで掛かりきりで取材を続けていました。

 暴力にたよらないコミュニケーションのリソースは、ドイツのNGOだそうです。ドイツのNGOとローカルのNGOが共同して教員にワークショプに参加してもらいます。それを小学生が各ビレッジの宿舎ごとにワークショップ形式で行い、理解を深めます。
どのような様子で行なっているのかを尋ねたくて、見学を希望したのですが、結局はみんなの前で話をさせられ、邪魔をしてしまいました。

 3日目で実質のプログラムは終わるため、参加者が学ぶプログラムがぎっしり詰まっていました。夜は感謝祭ということで、小学生や教員が準備した出し物を披露して、すっかり夜が更けていきました。それにしても、教員たちの出し物はかなりの練習が積まれており、衣装もしっかり準備して驚きでした。