世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

アートな一日

 昨日シンガポール時代の友人とマニラで数年ぶりの再会を果たした。
友人M氏は一昨日の到着したばかり。そしてこれからセブへ一ヶ月の「修行」に旅立つまさにその間の一日に会うことが出来た。

ようこそ、フィリピンへ!

 M氏渡比前、Facebookのやり取りで、どこか行きたい場所は?と聞くとさすが元美術誌記者、美術館やギャラリーを見て回りたいとのこと。そしてもう下調べもしてある。さすが。 
やるべきとを片付けた土曜日の午後、友人M氏に再会そしてギャラリーめぐりに合流した。

 まずはじめに、マカティのThe Collectiveへ。M氏がプリントアウトして持ってきた所在地情報を頼りに、LRTレクトから電車とジプニーで移動し、周りの人に尋ねながら案外すんなりたどり着いた。
雑然とした倉庫のような場所にこ洒落た飲食店、雑貨・バックなど売っているお店(わたしの好きなブランドYaduのお店もここにあった!)、なぜかアメコミが売っているお店、そしてお目当てのギャラリーがあった。壁にはカラフルな装飾が施されており、少々“Bad(ワルイ)、そしてグロイ”感じながら色味が好きで写真を撮った。

一軒目のギャラリーではストリートアートの作品を見る。
ちょうどその日はとあるストリートのアーティストの個展デビューの日。ギャラリーの壁一面にはそのアーティストの作品があり、奇抜な絵に目を惹く。他のアーティストの作品はバックヤード(倉庫のようなけどギャラリーの一部のような場所)に移動していたが、ギャラリーの店員さんが、自らのお気に入りを含めて絵を見せてくれた。

若いアーティスト(弱冠22歳の子)の作品、韓国人、アメリカ人、インドネシア人のアーティストなどいろいろあり、積極的に作品を取り扱っている様子。

ちなみにこの壁にかかっている絵は世界的に有名なインドネシア人アーティストによる作品。まるで、●ッキーが●ードランナーの首を絞めている(絞殺)のような構図で、Peace Advocateとしてはちょっと・・・テーマに共感できないものの色合いがとてもビビットで、綺麗で気に入ってしまった。もしかしたら「おい、気は確かか!」と意識の確認をしているのかもしれないけど。

その他、お気に入りの絵の数々


M氏が合間にいろいろ説明をしてくれる。
作品の後ろや説明の紙に貼っていある丸い小さなシールで、既に売れたのか、予約なのかを判別出来るとか、写真の場合だと何枚も印刷出来てしまうので、何枚までしかこれは印刷しないなどと書かれているなど。
ちなみにアーティストのギャラリーへの出展は基本無料だが、ギャラリーには50%ぐらいのお金が落ちる仕組みとなっているらしい。50%?案外ギャラリーお金取れるじゃない、と思ったもののこの50%の中でギャラリーの常連さんにダイレクトメールを送ったり、チラシを作ったりしているので、とくに売り出し中のアーティスとなるとそれほど身入りも多くないとか(日本での話)。
新規のアーティストさんはギャラリーのバックアップ(宣伝やもろもろ)を受けて売れっ子となっていく。ギャラリーも少しずつアーティストさんの作品の値段を上げていくわけです。
「アートの値段はあってないようなもの」
確かに。

もう一件、気になるギャラリーManila Contemporaryへ移動。その頃はすっかり日も暮れていたものの、一軒目が結構楽しかったので、二軒目のギャラリーへの期待は高まる。ジプニーとトライシクルを乗り継いで、移動。
ギャラリーには今日のオープニングのため人が集まっていた。写真家Bengy Todaの個展が開催されていた。写真を楽しみつつ、珍しい場所で日本人の若者たちに出会った。フィリピンで企業したての若者とのこと。今度また会いたいと思える人に出会えたのがアート以外に大きな収穫だった。

アート、美大に行きたいなぁと同じ志を持っていた仲間と切磋琢磨していた時代が蘇ります。今は意識していないものの、グラフィックのデザインの依頼がちょこちょこきます。11月上旬で今の仕事も一区切り。またアートを再会しようかと思った今日このごろ。

あーよい一日でした。