世界旅日記

フィリピン人と結婚した日本人妻によるハロハロ(雑記)ブログ

日本応援のコンサート

 6月15日水曜日、ケソン市のナイトスポットとして有名なトーマスモラトのバーで震災後の日本応援のための音楽イベントCONCERT FOR JAPANが行われました。
 主催は、日本財団奨学金プログラムのひとつである、API(Asian Public Intellectuals)http://www.api-fellowships.org/body/で支援を受けていたアーティストの方を中心としたFellowの皆さんです。バーには40−50人が最終的に集まったと思います。

 チェロ、フルート、ギター、歌、そして和楽器である琴の演奏と盛りだくさんでした。ギターの弾き語りはバリバリのフォークをタガログ語で歌い上げたミュージシャンがマルコス時代のマーシャルローの時代の人々(特に活動家)の迫害を歌い上げたのが印象に残りました。少々暗い歌で、労働活動に参加した友人は殺されて…
と、MCもそれにあわせてマルコス時代の話をしました。マルコスの時代はよかったという人もいますが、多くの人権の侵害が起こり、困難の時代であったという人が私の周りには多いように思います。
 
 会場に到着して琴があったので誰が一体演奏するのかと楽しみにしておりました。演奏者はフィリピン大学の芸術学科に在学するちょっとぽっちゃりした坊主頭の笑顔のかわいい学生さんで、「鳥のように」という曲を情緒あふれる弾き方で、会場をアッといわせました。恐らく琴を始めて聞いたであろう観客がほとんどだったのではないかと思います。私自身、琴の音をしばらくぶりに聞いたのと、琴の音に日本の風景が思い起こされ感動しました。
さまざまなジャンルの音楽を楽しみ、2時間はあっという間に過ぎてしまいました。

 会場には私が国連大学在学中に教わったアテネオ大学の心理学の教授(実はAPI Fellowshipの一期生)、著名な文化人類学者で且つ国連機関に長く勤めておられた方など芸術家のみならず著名な学者さんもおられて、お話をすることができたのが思いがけず収穫でした。